東京小岩の革漉き職人の千葉さん

蔵前工房の製品は多くの熟練の職人が関わってはじめて形になります。

今回は小岩で長年、革漉き職人としてお仕事をされている千葉さんにインタビュー

をさせて頂きます。

革漉きとは…

革を薄く加工することです。 製品の重さやしなやかさの調節をしたりパーツどうし重なる部分の厚さを抑えたり 縫い代部分を折り返しやすくするための加工です。

<千葉さんのご経歴と、この仕事を始めたきっかけをお聞かせください>

職人歴は40年で現在70歳です。30才頃、友人がこの仕事をやってたので紹介されました。初めは小さい革スキ機械だけ持っていましたが、大きい機械がないとベタ漉きの大きいパーツが漉けないので購入しました。高屋の仕事について35年以上になります。
今も基本的に高屋の仕事しかしていません。
(ベタ漉きとは、パーツ全体を均一に薄くする事。1、2mm厚のものを0、3mm厚にしたり。部分漉きとは、へり返しの縁の所や曲がるとこだけ漉く事。薄く漉くことによりすっきり綺麗に仕上がる )

写真の右、革を漉いたパーツ。写真の左、革を漉かないパーツ。

折り曲がる箇所を漉くとこれだけ違います。

<物作りの楽しさややりがいは何ですか?>
仕立て職人が縫いやすい様に仕事して、それが形になって完成した時は嬉しいです。
いつも次の仕事をする職人さんの事を考えながら仕事をしています。

<難しさや苦労した事はなんですか?>
色々ありますが、革の種類が多い時は革に合わせて漉くので難しいです。
とても根気のいる仕事です。革漉きは気の抜けない仕事で均一に漉くのは難しい。
通常、他の職人は73、4才位でやめています。

日本の物作りに対してどう思う?>
一時中国産が増えたが海外製に負けないと言う心がけでやってきました。

<若いもの作りにかかわっている人たちへ>
根気のいる仕事だけど、楽しさもあるので、若い方も挑戦してほしいです。

<今後いつまでお仕事を続ける予定ですか?>
体の続くかぎりはやっていきたいです。もうやめたいと思うこともあるけれど、やる事もないし仕事があるのは恵まれてる事なので、できる限り続けたいと思っています